「スマホ代、もっと安くならないかな?」そう考えている30代女性は多いのではないでしょうか。大手キャリアから格安スマホへの乗り換えは、賢く通信費を抑えるための有効な手段です。しかし、「安さ」の裏には、事前に知っておくべきポイントがいくつか存在します。
本記事では、そもそも格安スマホとは何かという基本から、なぜ料金が安いのか、そして乗り換えを検討する際に注意すべき具体的な点まで、分かりやすく解説します。
格安スマホとは?
「格安スマホ」という言葉を耳にする機会が増えましたが、具体的に何を指すのか、いまいちピンとこない方もいるかもしれません。簡単に言うと、大手キャリアに比べて月額料金を安く抑えられる携帯電話サービスの総称です。
混同しがちなのが、格安スマホと格安SIMです。それぞれの違いは、次の通りです。
- 格安SIM…電波を届けるための通信設備を大手キャリアから借りてサービスを提供している通信事業者(MVNO)が発行するSIMカード、またはeSIMのこと。
- 格安スマホ…この格安SIMとセットで販売される安価なスマートフォン端末を指すことが多いです。端末自体が安いだけでなく、月々の通信料金が格安になるのが大きな特徴です。
また、サービスを提供している通信事業者自体を指して「格安SIM」や「格安スマホ」と呼ぶ場合もあります。
格安スマホが安い理由は?
では、なぜ格安スマホは大手キャリアよりも安くサービスを提供できるのでしょうか?主な理由は以下の通りです。
設備投資コストを削減できる
大手キャリア(KDDI、NTTドコモ、SoftBank、楽天モバイルなど)は、自社で広大な通信設備(基地局など)を保有・運営しています。
これに対し、格安スマホを提供する事業者の多くは、これら大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。自社で設備を持つ必要がないため、その分のコストを削減できるのです。
サービスがオンライン中心である
格安スマホの契約やサポートは、オンラインが中心となっているケースが多く見られます。店舗運営にかかる費用や人件費を抑えることで、サービス提供コストをさらに軽減し、その分を料金プランに反映させているのです。
格安スマホの注意点
月々の通信費を抑えられる格安スマホは魅力的ですが、乗り換え後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、いくつか注意すべきポイントがあります。代表的な注意点を詳しく見ていきましょう。事前に確認し、スムーズな乗り換えを実現しましょう。
継続利用料などが発生する
大手キャリア(au、ドコモ、SoftBankなど)で使っていたキャリアメールは、格安スマホに乗り換えるとそのままでは使えなくなります。各社が提供している「メール持ち運びサービス」を利用すれば、乗り換え後も同じアドレスを使い続けることが可能ですが、以下の点に注意が必要です。
- 別途月額料金が発生する…乗り換え先の格安スマホの月額料金とは別に、以前契約していたキャリアに継続利用料を支払う必要がある
- 申し込み期限がある…キャリアとの契約を解除後、31日以内にオプションサービスを申し込まないと、メールアドレスは失効してしまう
- 条件が異なる…キャリアやサービスによって継続の条件が異なるため、事前の確認が必要となる
大切なメールアドレスを失わないためにも、乗り換え前に確認と手続きを忘れずに行いましょう。
LINEアプリの機能を利用できない可能性がある
格安スマホの一部では、LINEアプリの一部の機能が利用できない可能性があります。これは、大手キャリアが提供する年齢認証システムが格安スマホで利用できないケースがあるためです。代表的なのがLINEのID検索機能です。
しかし、LINEの連絡先交換方法はID検索だけではありません。次のような方法で、追加することが可能です。
- QRコードを追加…相手に表示されたQRコードを読み取れば、友達の追加ができる
- ふるふる…近くにいる人と同時にスマホを振る
- 招待機能を利用する…メッセージやSNSを使って、招待リンクを送る
ID検索が使えない場合は、これらの方法で連絡先を交換しましょう。
最新の機種を取り扱っていない場合も
もし使いたい最新機種が格安スマホの取扱店にない場合は、自分で端末を用意する必要があります。メーカーの直営店や家電量販店などで端末を事前に購入し、格安SIMだけを契約すれば、最新機種を利用できます。
格安スマホの事業者によっては、最新のスマートフォン機種を取り扱っていない場合があります。
ただし、購入した機種が契約したい格安SIMに対応しているかを事前に確認しておくことが重要です。格安SIMの公式サイトなどで「動作確認済み端末一覧」をチェックしておきましょう。
まとめ
この記事では、格安スマホが大手キャリアに比べて安価な理由や、乗り換え前に知っておくべき注意点について解説しました。キャリアメールの継続利用には料金と手続きが必要なこと、LINEのID検索が使えない場合があること、そして最新機種は自分で用意する必要があることなどが主な注意点です。
これらのポイントを理解しておけば、格安スマホへの乗り換え後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することなく、月々の通信費を賢く節約できるはずです。ご自身の利用状況と照らし合わせながら、最適なスマホ選びの参考にしてみてください。