集団のスイミング教室に通っているのに、なかなか進級できない。
そんな子どもの様子を見て、「このまま続けていれば泳げるようになるのかな」「個人レッスンの方が合っているのかも」と感じている保護者の方もいるのではないでしょうか。
水泳の上達が遅い理由は、本人のやる気だけでは判断できません。集団教室と個人レッスンの違いを知ったうえで、子どもに合う学び方を考えることが大切です。
この記事では、集団教室で子どもの水泳が伸び悩む理由や、個人レッスンが向いているケース、水泳個人レッスンを選ぶポイントを解説します。子どもに合った水泳の学び方を考える参考にしてください。
集団教室で伸び悩む理由
集団教室は、友だちと一緒に楽しく通いやすく、継続しやすい点が魅力です。一方で、子どもの苦手な部分によっては、集団指導だけでは課題が見えにくく、上達に時間がかかることがあります。
一人ひとりを細かく見てもらう時間が限られる
集団教室では、1人のコーチが複数の子どもを同時に指導するため、一人ひとりにかけられる時間には限りがあります。
たとえば、バタ足の力の入れ方や息継ぎのタイミング、腕の回し方などは、少しの癖が泳ぎに大きく影響します。しかし、集団レッスンでは全体の進行を優先する必要があるため、細かなフォームの乱れまで毎回じっくり見てもらえるとは限りません。
その結果、本人は一生懸命練習しているのに、同じところでつまずき続けてしまうことがあります。特に、何度も同じ級で止まっている場合は、努力不足ではなく、苦手な動きが修正されないままになっている可能性もあります。
進級テストの基準と子どもの課題が合っていない
スイミングスクールでは、多くの場合、級ごとに進級テストの基準が決められています。目標が分かりやすい一方で、その基準が子どもの現在の課題と合っていないと、なかなか合格につながらないことがあります。
たとえば、クロールの距離は泳げていても、息継ぎの姿勢が安定しないために合格できないケースがあります。反対に、足の動きはできているものの、水に浮く姿勢が崩れやすく、全体の泳ぎが乱れてしまうこともあります。
このような場合、必要なのは長く泳ぐ練習ではなく、つまずいている動きを分解して練習することです。しかし、集団教室ではカリキュラムに沿って進むため、その子だけの課題に合わせて練習内容を大きく変えるのは難しい場合があります。
進級テストに何度も落ちているときは、「まだ練習量が足りない」と考えるだけでなく、どの動きで止まっているのかを確認することが大切です。
周りと比べて自信をなくしてしまうことがある
集団教室では、同じクラスの子どもたちと一緒に練習するため、自然と周りの進み具合が目に入りやすくなります。友だちが先に進級したり、自分だけ同じ級に残ったりすると、子どもが自信をなくしてしまうことがあります。
水泳は、体の使い方や水への慣れ方に個人差が出やすい習い事です。すぐに感覚をつかめる子もいれば、顔つけや浮く姿勢に慣れるまで時間がかかる子もいます。それでも、子ども自身は「自分だけできない」と感じてしまうことがあります。
自信をなくすと、練習中に消極的になったり、コーチの話を聞く余裕がなくなったりすることもあります。その状態が続くと、技術面だけでなく、水泳そのものへの苦手意識につながる可能性があります。
集団教室で伸び悩んでいるときは、泳ぎ方だけでなく、子どもの気持ちにも目を向けることが大切です。周りと比べるよりも、今どこでつまずいているのかを整理し、その子に合った練習方法を考える必要があります。
個人レッスンが向いているケース
個人レッスンは、集団教室よりも子どもの課題に合わせて練習内容を調整しやすい点が特徴です。特に、伸び悩んでいる原因がある程度見えている場合は、効果的な選択肢になります。
苦手な動きを集中的に直したいとき
水泳で伸び悩む原因は、子どもによって異なります。バタ足がうまく進まない子もいれば、息継ぎのタイミングが合わない子、体が沈みやすい子、腕の回し方に癖がある子もいます。
集団教室では、クラス全体の練習メニューに沿って進むため、一つの苦手動作だけを長く練習するのは難しいことがあります。一方、個人レッスンでは、子どもの泳ぎを見ながら、課題に合わせて練習内容を組み立てやすいです。
たとえば、クロールの息継ぎで体が横にぶれてしまう場合は、顔の上げ方や体の向き、呼吸のタイミングを細かく確認できます。バタ足で前に進みにくい場合は、足首の使い方や膝の曲がり方を重点的に見てもらえます。
同じ練習を繰り返しているのに上達しない場合は、努力が足りないのではなく、直すべきポイントがずれている可能性があります。苦手な動きを集中的に見てもらいたいときは、個人レッスンが向いています。
子どものペースに合わせて練習したいとき
子どもの水泳の上達には、技術だけでなく気持ちの面も大きく関係します。周りの子と同じペースで進むことにプレッシャーを感じる子や、失敗を見られるのが苦手な子は、集団教室だと本来の力を出しにくいことがあります。
個人レッスンでは、子どもの理解度や緊張の度合いに合わせて、練習の進め方を調整しやすくなります。水に顔をつけるのが不安な子であれば、水慣れから丁寧に進めることができます。ある程度泳げる子であれば、フォームの確認や進級テスト対策に時間を使うことも可能です。
また、分からないことをその場で聞きやすい点もメリットです。集団の中では質問しにくい子でも、個別に声をかけてもらえる環境なら、安心して練習に取り組みやすくなります。
「もう少しゆっくり教えてほしい」「できるところは進めて、苦手なところだけ戻りたい」という場合は、子どものペースに合わせやすい個人レッスンが選択肢になります。
短期間で進級や苦手克服を目指したいとき
進級テストが近い、学校の水泳授業が始まる前に不安を減らしたい、夏休み中に苦手を克服したいなど、期間を決めて上達を目指したい場合にも個人レッスンは向いています。
集団教室では、決められたカリキュラムに沿って少しずつ練習するため、特定の目標だけに絞って対策するのは難しいことがあります。個人レッスンであれば、「クロールの息継ぎを安定させたい」「25mを泳げるようになりたい」「進級テストで見られるポイントを確認したい」など、目的に合わせて練習しやすくなります。
もちろん、短期間で必ず泳げるようになるとは限りません。水への慣れ方や体の使い方には個人差があるため、無理に詰め込むと子どもが負担を感じることもあります。
大切なのは、目標を明確にしたうえで、子どもに合ったペースで練習することです。限られた期間で課題を整理し、効率よく練習したい場合は、個人レッスンを検討してもよいでしょう。
個人レッスンの選び方
個人レッスンを選ぶ際は、料金だけで判断するのではなく、子どもの課題や性格に合った指導を受けられるかを見ることが大切です。ここでは、確認しておきたいポイントを整理します。
子どもへの指導経験があるか確認する
水泳の個人レッスンを選ぶときは、まず子どもへの指導経験があるかを確認しましょう。泳ぎ方を教える技術があっても、子どもに分かりやすく伝えられるかどうかは別の要素です。
特に小学生の場合、専門的な説明よりも、短い言葉や動きのイメージで伝えた方が理解しやすいことがあります。また、できないことを指摘するだけでなく、できた部分を認めながら進めてくれる指導者の方が、子どもは前向きに練習しやすくなります。
進級テストに落ち続けて自信をなくしている子どもの場合は、技術面だけでなく気持ちの面への配慮も大切です。問い合わせや体験レッスンの際には、これまでどのような年齢・レベルの子どもを指導してきたのか、初心者や伸び悩んでいる子への対応経験があるのかを確認しておくと安心です。
現在の課題に合わせた指導を受けられるか見る
個人レッスンのメリットは、子どもの課題に合わせて練習内容を調整しやすい点です。そのため、あらかじめ「何を改善したいのか」を整理したうえで、目的に合った指導が受けられるかを確認しましょう。
たとえば、クロールの息継ぎで止まっているのか、バタ足で前に進みにくいのか、体が沈みやすいのかによって、必要な練習は変わります。進級テスト対策をしたい場合は、スクールで見られているポイントを踏まえて、どこを重点的に練習すべきかを相談できるとよいでしょう。
反対に、ただ泳ぐ時間が長いだけで、課題の確認や改善点の説明が少ないレッスンでは、思うような効果を感じにくい場合があります。レッスン前にヒアリングがあるか、子どもの泳ぎを見たうえで練習内容を提案してくれるかは、確認しておきたいポイントです。
子どもの水泳個人レッスンを検討する際は、泳力や目的に合わせて指導してもらえるかを見ておくと、レッスン後の満足度にもつながります。
通いやすさ・対応エリア・料金を比較する
個人レッスンは、継続しやすさも重要です。どれだけ指導内容がよくても、通う場所が遠すぎたり、予約が取りにくかったりすると、家庭の負担が大きくなってしまいます。
まずは、利用できるプールの場所や対応エリアを確認しましょう。出張型の水泳個人レッスンであれば、自宅近くのプールや通いやすい施設で受けられる場合もあります。東京・神奈川・埼玉・千葉エリアで子どもの水泳個人レッスンを検討している場合は、対応エリアや指導対象を確認しながら、自分の家庭に合うサービスを探すとよいでしょう。
料金については、1回あたりの金額だけでなく、レッスン時間、入場料の扱い、交通費、キャンセル規定なども含めて比較することが大切です。短期間で課題を集中的に見てもらうのか、定期的に通ってフォームを整えるのかによって、適したプランも変わります。
無理なく続けられる条件かどうかを確認しながら、子どもの目的に合った個人レッスンを選びましょう。

子どもに水泳の個人レッスンを検討している方へ
東京都内を中心に神奈川・埼玉・千葉エリアで探すなら、子どもの泳力や課題に合わせて指導してもらえる水泳の出張個人レッスンを確認してみるのもよいでしょう。
まとめ
子どもの水泳が集団教室で伸び悩んでいる場合、必ずしも本人の努力不足とは限りません。コーチに細かく見てもらう時間が限られていたり、進級テストの基準と子どもの課題が合っていなかったりすることで、同じところでつまずいてしまうことがあります。
個人レッスンは、苦手な動きを集中的に直したいときや、子どものペースに合わせて練習したいときに向いています。特に、進級テスト前に課題を整理したい場合や、短期間で苦手克服を目指したい場合は、選択肢の一つとして検討しやすい方法です。
ただし、個人レッスンを選ぶ際は、料金だけで判断せず、子どもへの指導経験があるか、現在の課題に合わせた指導を受けられるか、通いやすさや対応エリアに無理がないかを確認することが大切です。
集団教室と個人レッスンのどちらが正解というわけではありません。子どもの性格や泳力、目標に合わせて、無理なく続けられる水泳の学び方を選びましょう。
